不安通貨 感想 櫻井かすみ

友人のママ金融教育家櫻井かすみさんの新刊不安通貨を読みました。

「お金の価値は、金額ではなく、“使ったあとに何が残るか”で決まる。」

お金をどう稼ぐかだけでなく、

「どう向き合うか」
「何に使うか」
「使ったあと、どんな気持ちになるか」

お金との関係性は、人生の幸福度にも大きく影響すると思います。

人には、得をする喜びよりも、損をする痛みを強く感じる傾向があります。

心理学では「ネガティビティ・バイアス」、行動経済学では「プロスペクト理論」と呼ばれています。

「損をしたくない」
「失敗したくない」
「正解を選びたい」

そう思うほど、周囲と比較したり、誰かの正解に頼ったりして、自分が本当に納得できるお金の使い方を見失うことがあります。

僕自身、以前、知人に紹介された自己啓発系のオンラインセミナーに去年の11月参加しました。

まず、安易に話を聞くと言ってしまったのが過ちでした。 興味がないなら、はっきり断るべきでした。 その人とはあまり話したことがなく、あまり仲良くありませんでした。 関係性ができてないなかのセールスや、勧誘には注意が必要です。

3日間で約18万円。

当時の僕にとっては、お金を工面するのも簡単ではない金額でした。

定期預金を、解約してお金を下ろしたり大変な思いをしました。

参加直後は、高揚感もあり、

「すごい学びを得た」
「新しい世界を知った」

と感じていました。

しかし、時間がたって冷静に振り返ると、自分が期待していた内容とのギャップがありましま。

上位プログラムの案内や、参加者が新しい人を紹介する仕組み。

「エンロールメント」という考え方もありましたが、僕には少し合わないと感じました。

また、対話や問いによって気づきを引き出す手法は新鮮でした。

しかし、後から調べると、「問いを通して考えを深める」という方法は、ソクラテスの問答法など、古代から存在していました。

「体感する」
「頭で考えすぎない」
「メモを取るより、その場でつかむ」

という考え方にも学びはありました。

一方で、長時間のプログラムや、大勢の前で自分の過去や悩みを語る時間は、僕にとって違和感がありました。

3日間を終えたあと、

「この金額と時間を使うなら、ほかにも自分に合った学び方があった」

と感じました。

同じ金額を使うなら、応援したい友人の講座を受け方が良かったです。

良書を買って学ぶ。

その本を必要としている人にプレゼントする。

今の僕なら、そんな使い方を選びます。

実際、友人が出版した『集中メシ』を読んだときは、

「この本は、ベストセラーになる本だと」

と直感的に思いました。

『集中メシ』は1冊1,760円。

約18万円あれば、単純計算で100冊近く購入できます。

もちろん、高額なセミナーにも、本にも、それぞれ違う価値があります。

大切なのは、

「高いから価値がある」
「安いからお得」

と決めつけることではありません。

自分で考え、自分で選び、自分が納得してお金を使うことです。

僕にとってお金は、ただ減っていくものではありません。

学びを得る。

人を応援する。

誰かに価値を届ける。

そして、使ったあとに幸せや納得感が残る。

そんな「幸せ通貨」としてお金を使えたとき、お金と幸福のつながり方は変わるのだと思います。

あの経験があったからこそ、

「自分は何にお金を使いたいのか」

を以前より深く考えられるようになりました。

後悔した経験も、自分のお金の価値観を見つけるための授業料だったのかもしれません。

お金の価値は、支払った金額ではなく、

「使ったあと、自分と誰かに何が残ったか」

で決まるのだと思います。

投稿者プロフィール

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山口 徹
茨城県のチョコレート会社で製造しながら情報発信をしている。
読書が好きで日本の読書人口を増やしたいと考えている。
茨城県の魅力度ランキングが5年連続最下位という不名誉な結果が出てしまった。茨城県の魅力を伝える活動もしていき、魅力度ランキング6年連続最下位を阻止したい。

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